SAKAKIHARA

北アルプス立山登山part2「室堂→一ノ越山荘」

山歩き

室堂(標高2500m)まで来ると、厚着の人、薄着の人など格好も様々です。

外気温は18.19度か。

短パン・半袖でザックを背負った猛者たちは、これから山二つ、三つ越えて、どこかのテント場までいくのでしょうか。

信じられないほど大きなザックで軽々と山を登り始めます。

1泊目の宿「一ノ越山荘(標高2700m)」はここから徒歩1時間

写真はネットから拝借したものですが、一ノ越山荘は室堂から見ることができ、すぐに着きそう。

整備された登山道も、とても安全そう。

歩き始めてすぐ、いつもと体の様子が違うことに気が付きました。

空気の薄さに慣れていないからでしょう。

とにかくしんどい。

体が重く、思うように足が前に出ない。

100mも歩かないうちに休憩・・・この繰り返し。

登山道には、至る所にベンチがあるんですけど、そのベンチをコンプリート!ってなくらい座りました。

座っただけなく、しんどすぎて横になったりもしましたけど。笑

高度が上がるごとに休憩は増え、すぐ先のベンチさえも到達できず、途中何度も腰を下ろします。

しんどくても景色や植物は楽しみます。

森林限界(標高2500m)を超えると、植物の生態が一気に変わり、背の高いいわゆる「木」はもう見られません。

そのため視界を遮るものがなく、こんなに美しい景色を見ることができるんです。

【ゴゼンタチバナ】ミズキの仲間。

【ホソバツメクサ】ではないか?これなんだろう。

【イワツメクサ】

たくさん生えていて、ほんとかわいい。

とにかく癒し。

【イワギキョウ】

いい色です

【チングルマ】

高さは20㎝ほどと小さいのに、草ではなく、木。

バラの仲間なんです

チングルマの花は、咲き終わると雌しべの部分が伸びてきて種子のついた長い綿毛をつくります。

ソヨソヨと風が吹くと、音楽を奏でそうなほど、かわいらしい揺れ方をするんですよ。

綿毛も白から赤に変わると、間もなくパッと開いてイソギンチャクみたいになります

はい、イソギンチャク

それぞれ咲いている場所は、少し離れているだけなのに、こんなに楽しませれくれるなんて。

北アルプスに登るからにはチングルマを見たい!と楽しみにしていただけに感激しました。

【ハイマツ】

ハイマツの松ぼっくり

膝くらい(50㎝)の高さまでしかありませんけど、森林限界(2500m)を超えると、これでも一番大きいくらいの植物なんです。

【ヤマハハコ】

まだツボミに近いようですね。

これがとても美しい白なんです。

光を跳ね返すような白でした。

【トウヤクリンドウ】

ブーケみたい。

日本アルプス内においては、いかなる植物も採取禁止。

そんなルールがなくても大自然の中でひっそり咲いている姿を見ると、これを摘もうという気はおこりませんね。

残雪も間近にたくさん見れました。

そばを通ると、ここだけ一段と冷たい風に変わり、最高に気持ちいいのです。

その風が、汗ばんだ服の中を通り抜けていく爽快感は、大自然からの贈り物です。

この鳥は【イワヒバリ】ではないかと思う。

でも友人は私を手招きしながら「ちょっと、こっち来て。ライチョウの子どもがいるよ」と小声で呼びます。

ライチョウはテレビでしか見たことないけど、この鳥がライチョウでないことくらい私にも分かる。

友人がボケているのかとも思ったけど、そういう顔でもない。

北アルプスをはじめて登った私に、一生懸命教えようとしてくれている気持ちだけ受け取り、「へー、かわいいね」と返しておきました。笑

山小屋に近づいたころ、振り返ると、今登ってきた登山道はガスの中。

ほんの1.2分で、こんなにも様子が変わるんです。

これが山の怖い所。

登山は、どんな状況にも対応できる装備が必要ですね。

それにしても吸い込まれそうなほどの美しい景色。

雲より高い世界が、こんなに鮮やかとは驚きです。

8月に雪を見れるだなんて、北アルプスに来たんだなーと、改めて感じ入りました。

通常1時間の道のりを倍の時間をかけ、正午に「一ノ越山荘」に到着。

売店では1300円のキーマカレーと、600円のカップヌードルが購入できたんですけど、しっかりエネルギー補給すべくキーマカレーを注文。

ルー少なめの、ご飯多めで、まぁまぁ食べる技術が必要でしたが、米派の私には最高のご馳走でした♪

part3へ続く(また明日見てねー)