福山から約3時間、一度は見てみたかった石見銀山の「大久保間歩(まぶ)」が限定公開されていると知り、予約して参加してきました。
大久保間歩は、銀採掘の大変貴重な坑道ですから、時間も人数も厳しい制限があり、飛び入り参加は難しいと思います。
世界遺産センターから専用バスで5分移動し、さらにそこから山を登ること30分。
ツアー参加者は全員荷物を預け、おそろいの長靴をはき、ヘルメットを装着し、ガイドと監視のスタッフに挟まれて大久保間歩へと入っていきます。
坑道の中は真っ暗で、灯りはヘルメットに取り付けてある小さなライトだけが頼りです。
足元は水溜りが続き、よそ見していたり、ボーっとしたり、他の事に気をとられていたら、ドロンコになりそうな道行きでした。
最大限の注意を払って歩いていたのですが、なんとなく足をとめ真横の壁を見てみたら、目線の高さにコウモリが。
私の顔のわずか50センチ先で、こうして体を休めていたんです。
こうなってくると、イチイチ驚いていたのでは前に進めません。
前進あるのみ!!
江戸時代にはすでに掘られていたという坑道。
世界中で流通していた銀の、実に2割がここ石見銀山で採掘された銀だったというのですから、歴史を知ると世界遺産に認定される理由も分かりますね。
「間歩(まぶ)」とは銀を採掘した坑道の呼び名で、石見銀山には、大小さまざまな間歩が残っていて、約1000箇所も確認されているんですって。
そうした歴史が面白くて、参加者(1グループ10名)はガイドの話に聞き入っていました。
もう銀は残っていないのか?もしかしたら足元に落ちていないのか?とキョロキョロしたりして、下心ある私の心はきっと透け透けだったと思います。
このツアーは11月で一旦終了。それは寒いからではなく、冬眠に入るコウモリをしっかり休ませてやるためなんだとか。
次は春に公開の予定だそうです♪
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