鞆の浦、沼名前(ぬなくま)神社の境内にある八幡神社の祭礼として執り行われる「お弓神事」を見に来ました。
渡船場隣の駐車場に停めて、沼名前神社へ向かう途中、「申す、申す、お弓を申す」と聞こえてきます。
おおっ、雰囲気ある~。
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邪魔になってはいけないと、違う通りから神社へ向かうと、2度目のバッタリ。
私は犬(たま)を連れていたので、さらに1本外側の通りへ出ると、もう一度バッタリ。
町内を練り歩く祭りのルートと、邪魔にならぬようにとジグザグに道を選んだ私は、なぜか曲がり角ででくわす運命。結局3度も行列と会うこととなり、ついにはこの行列の一人が、私を町内の人だと勘違いしたのか、満面の笑みで丁寧に頭を下げて行かれました。
ほんと紛らわしくてすみません。わざとじゃないんです。偶然です。
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沼名前神社では、カメラ愛好家の人がびっしり控えておられました。
そしてたくさんの方から「犬と撮りたいから、そこに座らせて」との言葉を受け、最前列を譲っていただき、たまと行列を待ち受けることに。
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あっ来た来た!はい、今おやつ投げて!!と、そのタイミングまで指示が飛んできます。
御意!!
でもそんなに甘くないのよ、だって犬じゃもん。
おやつに夢中で顔も上げない。それどころか見事にお尻を向ける。
「あ~、犬とは無理じゃったかー」と本気で残念がる言葉を受け、笑ってしまいました。
あい、すいまへん
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飾弓・弓主・小姓・矢取り、そして当番町の総代・氏子・祭事運営委員が八幡神社へ。
衣装もかっこいいな。
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この幼い二人は、鼻垂れた、あっ間違えました、放たれた矢を取りに行く重要な役目があります。
一生懸命階段を上ぼる・・それだけで絵になるかわいさ♪
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行列を迎える町の衆も雰囲気ある~
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寒さも忘れますね
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まず八幡神社で祭儀
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一年の悪鬼を祓い、民の無病息災を祈る、格式高い年頭行事です。
大勢の参観者が矢場をとり巻き、その様子を一目見ようと、どんどん増え始めました。
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的も人と比べたら、その大きさは一目瞭然。
ちなみにこれは裏面
直径1.8mの的は、裏側に甲乙なし(勝負なし)を意味する「甲乙ム」と墨書きされています。
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的が設置されると、いよいよその時が近づいてきたという緊張感に包まれます
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お弓神事のはじまりは八幡神社の宮司さんが、的に向けて矢を射ることから。そのあと、清めの白矢が五方に放たれるのです。
放たれた矢は、ゆるやかな放物線を描いて参観者の人だかりのなかへ。
矢はどうなるのだろうと、ぼーっと見ていた私の方に、最後に宮司さんが弓をポーンと投げてきました。
すると弓の落下地点の人たちは一斉に手をあげて受け取ろうとしていたんです。
なるほど、棟上げの餅投げのように、もらえる物なんだななんて思ったとき、大勢の人たちの手で弾かれた弓が、こちらにポーンと飛んできてそして私の手の中に。
えっ、これ、私のものなの!?
キョトンとする私に、周りの人たちのうらやましがる声が聞こえてきます。
どこかの神様、ありがとうございます。せっかくなので頂戴しますね。笑
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この後クライマックスである大弓主、小弓主が矢を射る瞬間は、なかなかしびれるシーンでした。
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矢を手にした方が、弓も持って写真を撮りたいとのことで、声をかけてこられました。
なので私は矢をお借りし記念撮影。
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ところで、本当に弓をもらってもいいものかと気になり、法被を着た方に確認。
そしたら「いいですよ。そうか、矢じゃなかったんですか」って。
えっ!?まさか矢しかご利益ないとか言いませんよね!?
まさに天からふってきた贈り物に喜びを与えてもらい、子どもが嬉しそうに部屋に飾っている姿を見れたのがなによりです。
1年元気に過ごせますように。
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