因島からフェリーで30分、「豊島(愛媛県)」という無人島。船は1日2便のみ。
ここ豊島に世界で最も有名な芸術家の一人、ゲルハルト・リヒターの美術館があります。(私はリヒターさんの名前さえ知らなかったけど)
今年(2024年)は10.12~11.4までの土日祝限定公開でした。
毎年、公開期間が定まっていないので、気になる方は夏ころから情報をチェックされるといいと思います。
連絡先として、担当者の携帯番号が記載されると思いますので、必ず電話確認してから向かってくださいね。
身分証明の提示なども求められるかもしれません。
私は午後の便(15:35因島出)で豊島に上陸
この日、同じフェリーから下りたのはわずかに4名
4名とも、美術館を訪れた人たちです
すると、上の建物からこちらを見ている人影が。お出迎えでした。
「こちらへどうぞ」と案内された部屋がここ
住所・氏名・電話番号などを記入する必要があります
ちなみに足元に置かれた「金魚鉢」 これもリヒターさんの作品
ご本人の希望で、あえてポンと置かれていますが、スタッフは「何かあっては大変だ!」との責任感で、いつもヒヤヒヤしているそうです。
そういわれると、私も途端にドキドキしはじめ、かえって足元がふらつき、理由なくひっくり返りそうでした。
連絡先を書き終えたら、まず4人そろって美術館へ案内されます。
竹林を抜けた先がリヒター美術館
入館料もありません
こちらはリヒターさん自身がデザインした美術館。
ご本人デザインの建物は、世界中で自分のアトリエと、ここだけなんですって。
めっちゃ貴重じゃん!!
【14枚のガラス/豊島】
リヒターさんがこの島を訪れ、景色に惚れ込み、特別に製作された14枚の大きなガラス板による作品
この【14枚のガラス】のためだけの美術館ということで、瀬戸内に対するリヒターさんの強い思いを感じますね
「館内の写真撮影はOK!ただしSNS禁止」・・・これはリヒターさんの望みとのこと。
誰もいない場所で、たった一つの作品が置かれているという特別な感覚を、ここで感じてほしいということかもしれません。
帰りの船が来る前に、もう一度【14枚のガラス】を見ることにして、それまで一旦、島内探索
展望台もあるんです
ただしその道は手入れもままならぬ様子で、クモの巣を払いながら藪を突き抜けなければいけませんでした。
しばらくここを人が通った形跡なし
クモの聖地であり、草ボーボー
「ブログに載せるためじゃ、進め~!」と言い聞かせ、行ってまいりました。
この景色、頑張った甲斐ありました。
どんよりとした天気で風も強い日でしたが、瀬戸内の夕日はいつも優しいですね
帰りの船が着く30分前、薄暗くなってから、もう一度美術館に戻ります
【14枚のガラス】を通して見る瀬戸内の多島美は、角度により、時刻により、見え方が違っていました
来年も行ってみようかな。
次は午前の便(因島8:30出)で行きたいな。
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