400年前の1622年8月28日、水野勝成が幕府に福山城完成を報告し、城下を「福山」と命名しました。
勝成公が上水道の整備、新田開発、繊維産業の育成など、積極的に行った結果、現在の福山市の発展があります。
先人たちの偉業に思いを馳せ、感謝する特別な「8月28日」がやってきました。
全国で唯一の鉄板張りの城壁も復元し、福山城は本来の姿を取り戻しています。
午前中は来賓を招待した記念式典が。
午後は一般公開に合わせ、天守閣前で催しが続きます。
中でも感激したのはこちら、「岡山城鉄砲隊」による演武です。
300年前の火縄銃で古式砲術を披露されました。
馬上筒・軍用筒・10匁士筒・20匁中筒・30匁~100匁までの大筒による変化にとんだ演武です。
火薬の量が増えるたびに、音が大きくなり、振動が身体に響き渡るほどの迫力でした。
右側:甲冑を着用されているのは、鉄砲隊の親分なのですが、
左側:陣羽織の男性は、福山藩第7代藩主で、江戸幕府の老中首座(総理大臣)を務めた阿部正弘の末裔でいらっしゃいます。
阿部部家17代当主の「阿部正紘」さん。
阿部正紘さんの「放てー!」という合図で火縄銃の連射がはじまるという演出まで用意されていました。
これは火薬が30グラム使われている鉄砲。
このあたりから「パン」という音ではなく、「ドーン」に響きが変わります。
30グラムの火薬でも2.5キロ先まで到達するのだとか。
演武の最後は100グラムの火薬を使った鉄砲(大砲)でしたが、城壁を破壊する威力があるというその音は、「ダーン」という感じ。
写真撮ることを諦めて、ビビッて耳を押さえてしまったほどです。
しばらくは事前予約しなければ福山城博物館には入れませんが、オープン初日は事前予約者350人が館内に入りました。
生まれ変わった福山城はエレベーターが完備され、体験型の設備も満載。
大人も子どもも楽しめる、何度でも行きたくなる仕掛けがたくさんありました。
勝成公が的を射た火縄銃対決。
勝成公は87歳にして36m先の的に当てたと記録が残っているのですからスゴイですね。
この火縄銃、当てる難しさもさることながら、本物と同じ重みがあって、かまえる難しさにも感動しますよ。
福山の街を、良さを、歴史を学ぶ大型スクリーン。
神辺のこともたっぷり紹介してありますので、じっくりと見ていただきたいゾーンです。
一番人気の出そうなのが、これ。
馬の模型にまたがって戦場に駆けつける「一番槍(やり)レース」。
大阪夏の陣を舞台に、矢立てを避けながら本丸まで突っ走るレースです。
自分で馬を操りながら、大阪城の中を走り抜けます。
本気で臨まないと、他の武将に追い抜かれ「一番槍」の称号をとることはできません。
天守の一番上からの眺めも爽快です。
今日は空気が澄んでいて、四国まで望むことができましたよ。
足腰に自信のない方は、10月いっぱいまで無料で乗れるグリスロ(小型の電気自動車)で、天守まで上がることもできます。
福山駅北口には、グリスロ乗り場がありますので、利用してみてください。
また特別ゲストとして芸能界でも屈指のお城マニアで有名なロンブーの田村淳さんも来られました。
生放送での特別番組では、城好きの淳さんにしかできない進行で、大変興味深い放送になりましたね。
最高のセッティングでした。福山市の企画、大成功でしたねー。
福山市在住の高校生以下、65歳の方は入場料無料です。
一般は500円。
新しい福山城をゆっくりお楽しみください。
実は私、事前予約に成功し、13時オープンの最初のグループ(50名枠)で入館しました。
福山城のニュースには、ほとんど映りこんでおり、映像が流れるたびにクスっと笑いが止まりません。
ちなみに馬にまたがる「一番槍レース」では子どもが遠慮してやらないので、ならばと私が体験してきました。
見事「一番槍」を獲ることができ、一日中「一番槍おばさん」と呼ばれた次第です。笑
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