SAKAKIHARA

神辺中学校2年生が職場体験にやってきた

日々のこと

去年に引き続き、2度目の職場体験の受け入れをしました。

今年は4名の生徒さんが来社。

一人づつ自己紹介をしてくれましたが、「4人の中で、一番大きな声を出してがんばります!」と宣言したTくんの一言に大変感動してしまいました。

その一言が最初だったこともあり、続く3名もとても気持ちのよい挨拶で、なんだか今年は去年にも増して楽しそうな予感大。

まず最初の1時間は、社長から熱いメッセージが贈られます。

私が勝手にタイトルをつけるなら、「親や先生は教えてくれないこと。だけどとても大切な本当のこと。」でしょうか。

他人だからこそ言える厳しい内容でもあり、社会に生きる先輩として未来を生きる子ども達に本当の社会を、分かりやすく温かい言葉で伝えます。

誰も目をそらす様子はなく、ちゃんと中学生にも届いている姿は、とても気持ちのよいものです。

そのあとはガス会社では必須の仕事、ガス配管の接続にチャレンジ。

講師は市川さんです。

友だちを応援する姿もかわいいでしょ。

「力が足りてないぞ~、ガス漏れおこすぞ~」と市川さんから柔らかめにゲキが飛ばされます。

この生徒さんは、とても大人しいのですが、そういった静かさやたたずまいが、わが子にとても似ていて、目が離せなくなるんですよ。

心の中でもガンバレ、ガンバレって、勝手に応援団長に就任した気分になりました。

なんとか形を成したようですね。

市川さんの報告によると、漏れもなかったということで、中学生の作業も全員合格です。

 

2日目。

広報誌「うたちゃんだより」作成の一助として、中学生が知っている雑学を書きだして欲しいとお願いをしてみました。

「オレの雑学見るなよ~」と言って、手元を隠すこの動き。

自分が中学のときにはこんなやりとりが日常茶飯事でしたが、大人になるとこんな様子はみかけなくなり、実に35年ぶりくらいに懐かしさでクスッと笑えるシーンにでくわしました。

私が与えた時間は20分。

「時間内に雑学30個書き出せたら、アイスかってあげるよ」というと、4人の集中力が一気に上がります。

中学生いわく、期末試験でもこんなに集中したことはないんですって。笑

実は20分経過した時点で、30個クリアしていたのは一人でしたが、「もう少し時間をください。」と目標達成に向けて、生徒から時間延長のお願いをされました。

素晴らしい対応力だと思いませんか?

時間内にクリアすることも重要ですが、私はむしろ諦めず、自分の気持ちを伝えてきた姿勢こそが、評価されるべきだと思います。

根性だけでなく、素直さと真面目さを持ち合わせている中学生の姿をみせつけられ、この子達が社会で活躍する姿を早く見てみたいなと思わずにはいられませんでした。

目標もクリアしたので(達成しなくてもアイスは買ってあげるつもりでしたが、)コンビニへ行きましたよ。

好きなものを買っていいよと言っているのに、「ハーゲンダッツでもいいですか?」と遠慮がちに聞いてくるんですよ。かわいいでしょ。

ちなみに彼らが書き出した雑学が面白すぎて、お腹が痛くなるくらい笑わせてもらいました。

期待以上の内容で、多くは広報誌で活かせそうなのですが、私を吹き出させたネタの一部を披露します。

・野球拳には全国大会がある

・僕のきき足は左

・9月6日は「松崎しげるの日」

・職場体験でアイスは買ってもらえる

中学生ってまだまだ子ども、特に今の子は精神的に幼い・・と勝手に思い込んでいましたが、少なくともこの生徒さんたちは違いました。

与えた仕事を、子どもだけで完璧にこなし、高い集中力と、理解力、さらに好奇心を持って取り組む姿勢がありました。

 

職場体験の最後、中学生を送り出します。

明日からは、この子達はもう来ないのかと思うと、寂しいですね。

この子達が学校帰りにでも遊びに寄ってくれたら、そのときもアイスをご馳走したいと思います。

榊原商店は風通しのよい会社です。また顔を見せてね。 越智より