天皇陛下、皇后雅子様が全国植樹祭ご出席のため岡山を訪問されました。
西日本豪雨で被災した真備にも入られるというので、天皇皇后両陛下と間近でお会いすることは二度とないと思い、私も真備に行ってきました。
知人宅に車を停めさせてもらい、真備駅目指してひたすら歩きます。
真備駅陸橋からも、田んぼの真ん中にでさえ、警備が張り巡らされていました。
全国から警察官が岡山に入っているのでしょう。
私が見かけただけでも、長野県警・愛知県警・岐阜県警・・・ととにかくすごい数の警察官です。
広島で行われたG7サミットと変わらない警備体制でした。
天皇陛下をお迎えできるエリアは、2時間前でも詳細を明かされることはありません。
とりあえず警察官が多い辺りで待機。
1時間30分くらい前だったでしょうか。手荷物検査場が設けられ、送迎エリアも設置されました。
ボディチェック・荷物検査が終わった人から、送迎エリアに入っていきます。
荷物は、警察官から渡される透明のビニール袋に入れて、足元に置く!これが鉄則です。
ペットボトルや、お菓子の袋などに至るまで、ごみは都度、警察官が回収してくださるんですよ。
こちらの警察官は、滋賀県警交通機動隊の東中ゆうやさん。
私の送迎エリアを担当された26歳の警察官で、誕生日は4月7日。鉄腕アトムと同じ誕生日だそうです。
現在ハマっている趣味はゴルフ。
東中さんの彼女は同じ職場の鑑識課に勤務されているのだそう。
喧嘩になると「指紋取るぞ」と脅されます!というトークもあって、かなり盛り上がりました。
そうした楽しいトークの中で、天皇陛下お迎えに当たり、注意事項「お・は・な・し」の説明がありました。
【お】 押さない
【は】 走らない
【な】 投げない
【し】 シャッターのフラッシュをたかない
で、この写真はフラッシュがたかれていないことを確認するため、「天皇陛下だと思って皆さん僕の写真を撮ってください」と促され撮影したもの。
男性には「何で来られたのですか?バイクですか。僕もバイクは大好きです」とか、「どこからこられたのですか?広島?広島の名所はなんですか?」など話しかけ、一体となって場を盛り上げます。
でもこうやって、和ませながらも、怪しい人がいないか確認されているのでしょうね。
プロの仕事ってこういうことなのかなって感心しました。
天皇陛下のお召車が通過する時間を、こんな形で私たちはタイミングを知ることができます。
アルファベット「A」を付けた車が通ると、天皇陛下通過20分前となります。
続いて天皇陛下通過10分前は「B」
通過5分前は規制の「規」
これが通過すると、一般車両も完全通行止めになり、通りは一気に静まりかえります。
「3」通過3分前。
日傘をさしていた人も、閉じなければなりません。
警察官のスピーカーも片づけます。
一気に緊張感が増しました。
そして「3」のパトカーは、お召車と同じスピードで進んでいきます。
思った以上にゆっくり!
これならみんな写真も撮れそうです。
「1」 通過1分前。遠くにお召車も見えてきました。
続々と警護の車両が続き、ナンバープレートのない菊の御紋がついた黒いセンチュリーに天皇皇后両陛下は乗っていらっしゃいます。
心臓がバクバク鳴り始めました。
一斉に日の丸が振られます。
天皇陛下、皇后雅子様!!
幸せで、優しい、不思議な空気に包まれました。
お召車の後ろには、知事など要人が乗られた車、警護車両が何十台と続きます。
「C」そして「D」をつけたパトカーが通過したら、送迎エリアから退場することができるという合図。
最後に「D」の通過を待って、規制が解かれたら、送迎エリアから出て移動OK。
天皇陛下は一旦真備支所に寄られたあと、また近くの施設へと移動されますので、まだまだたくさんの人が沿道に出てお出迎えされています。
この日は大変貴重な時間を過ごすことができました。
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